2017/02/20

イタリアの政局リスクはこれからが本番

昨年12月に実施されたイタリアの憲法改正に関する国民投票は否決となり、当時首相であったレンツィ氏は首相を辞任する結果となりました。イタリアでの政治改革や反EUを唱える野党勢力の拡大が懸念されていましたが、米国でトランプ氏が大統領選挙に勝利してから株価の力強い上昇が発生したことで、市場のイタリアに関する関心は薄れたように思われます。

しかし、株高でイタリアの諸問題が解決したわけではなく、一時的に覆い隠された状態と言えるでしょう。今注目すべき問題は次の総選挙でどこの政党が与党になるかという点です。イタリアの総選挙は来年に予定されていますが、レンツィ前首相が前倒し選挙について言及するなど、年内の実施観測も出てきており、国民投票で注目を浴びたイタリアが再び注目されるかもしれません。特に今年はフランスやドイツなどでも総選挙が行われることもあり、市場の懸念材料に加わりそうです。直近のイタリア主要政党の支持率は図1の通りです。12月の国民投票以降も与党民主党(PD)は支持率で第1党を維持しているのに対し、反EUの急先鋒の五つ星運動(M5S)の支持率は低下傾向にあります。

※画像をクリックして拡大

とはいえ、政党が数多くあるイタリアにおいて単独で政権を取るのは難しいと考えられますので、現実的には連立政権となるでしょう。現在考えられるシナリオのうち、筆者が有力と考えるシナリオは次の2つです。

シナリオ1:独立路線を採る5つ星運動(M5S)がどことも組まず、ベルルスコーニ元首相が率いるフォルツァ・イタリア(FI)が野党側に付き三つ巴となる。

このシナリオでは与党連合にイタリア左派・環境・自由(SI-SEL)が付く想定ですが、この場合、フォルツァ・イタリア(FI)は保守政党なので左派連合の与党とは組まず、野党連合に付くだろうという見立てです。各勢力の支持率は拮抗しており、どの勢力も過半数を取れないという状況が考えられえます。

※画像をクリックして拡大

シナリオ2:5つ星運動(M5S)が野党連合に回り、与党は対抗してフォルツァ・イタリア(FI)を与党側に引き込む。 このシナリオでは5つ星運動(M5S)が方針転換をして野党側に付くことになります。野党が圧倒的な勢力となりますが、これに与党が対抗するには左派連合は諦めてフォルツァ・イタリア(FI)を与党側に引き込み、政治経験や実績で野党連動に対抗していくことになるでしょう。このシナリオでも支持率は拮抗していますが、与党がフォルツァ・イタリア(FI)と組することができるのかがポイントとなるでしょう。

※画像をクリックして拡大

まとめると、イタリアの総選挙イベントにおいて注視すべきは選挙日程に加えて、5つ星運動(M5S)が独立路線を歩むのか、それともどこかの政党と共闘するのかという点が1つ、5つ星運動(M5S)が野党連合を選択した場合に与党連合に勝ち目があるのかと言う点です。仮に5つ星運動(M5S)が政権を取ることになれば英国に続いてイタリアにおいてもEU離脱が現実味を帯びてくることになり、ユーロ相場やイタリア国債、イタリア銀行株の下落など金融市場に大きな混乱を招くものと考えられます。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

2017/02/17

最も重視する株主還元策、「現金配当」が最多

野村證券はこのほど、個人投資家を対象に投資動向に関するアンケート調査を実施し、「ノムラ個人投資家サーベイ(2017年2月)」を発表した。

3カ月後の株価見通しについて、「上昇する」と答えた割合から「下落する」と答えた割合を引いた「ノムラ個人市場観指数」は35.0と2ヶ月ぶりに低下した。調査時の日経平均株価は18,976.71円と前回調査時を324.73円上回った。

3カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円高ドル安を見込む回答比率は63.9%となり、前月比で10.9ポイント上昇した。

国内株式に投資する場合、期待する配当利回りの水準は「2%以上 3%未満」が31.4%で最も多く、次いで「3%以上 4%未満」が22.0%、「1%以上 2%未満」が20.3%となった。


(出所:野村證券)

国内株式に投資する場合、企業による株主還元策のうち重視しているものを複数回答で尋ねたところ、「現金配当」が73.5%で最も多かった。以下、「株主優待」が 51.7%、「自社株買い」が15.2%、「株式分割」が11.9%と続いた。

調査は、2017年2月6日〜2月7日にかけて株式投資経験のある個人投資家を対象に実施。有効回答数は1000件。

2017/02/15

レクサス、「LS500h」をジュネーブモーターショーに出展


レクサスは、スイス・ジュネーブで3月7日に開幕する2017年ジュネーブモーターショーに「LS500h」を出展する。

LS500hは、2017年デトロイトモーターショーで発表したLS500のハイブリッドモデルとなる。2017年のデトロイトモーターショーでは、LS500が「アイズ・オン・デザイン・アワード」のベスト・インテリア賞を受賞している。

また、ジュネーブモーターショーでは、1月に東京オートサロンで世界初公開した「RC F GT3」なども出展する。

2017/02/14

1月転職求人倍率は2.35倍、前月比0.58ポイント減

インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」はこのほど、2017年1月の転職求人倍率を発表した。

1月の転職求人倍率は前月比0.58ポイント減の2.35倍となった。求人数は前月比0.1%増、前年同月比23.4%増、転職希望者数は前月比24.6%増、前年同月比35.8%増だった。求人数は2008年1月の調査開始以来、26ヶ月連続で過去最高を更新した。


(出所:DODA)

業種別では、「IT/通信」(6.12倍)の求人倍率が最も高く、次いで「サービス」(2.78倍)、「メディア」(2.55倍)と続いた。職種別では、「技術系(IT/通信)」(7.5倍)の求人倍率が最も高く、次いで「専門職」(5.03倍)、「「技術系(電気/機械)」(4.54倍)となった。

転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。

2017/02/13

王侯貴族が顧客のサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局とオーデコロンの起源 Santa Maria Novella in Firenze


写真は1221年を起源とする世界最古の薬局として長い栄華の歴史を誇るサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の一室です。今なお創業を続けている現役の薬局ですが、販売ホール共々、ここは14世紀に聖ニコラスをたたえて建築された、という長い歴史を誇るサンタ・マリア・ノヴェッラ修道院内部の教会として使われていた場所です。創建してから現在まで幾度となく改修がなされていますが、1848年の大改修でも、天井のゴシック様式やフレスコ画が破損、あるいは傷つかないように、14世紀のままに大切に保存されてきました。

1542年には独立した処方箋の元帳を作るために薬に精通した信徒が薬局の責任者に任命されますが、そのことが当時トスカーナ大公であったメディチ家のフェルディナンド2世の気持ちを動かし、1612年、正式に薬局として認可が下されることになります。(フェルディナンド2世はピアノ発明の功労者です)

天下晴れて薬局となったサンタ・マリア・ノヴェッラのスタッフたちは、薬屋としてここから本格的な活動を始めますが、そのときから、画像の部屋、旧薬局部分は1600年代から1848年まで販売室として使われ、薬局で一番重要な役目を担って現在に至ります。部屋には開設当時のクルミ材でできた棚やネオゴシック様式で飾られたカウンターなども保存されていますが、見逃せないのは左手に見えるガラス戸付きのショーケースです。

この中には、1718年カストーレ・ドゥランテ(Castore Durante)によって著された「薬草図鑑(Herbario)」はじめ世界から集まった王侯貴族、著名人たち顧客のサインブック、そして、処方や薬の製法などが記された1498年に公式書物として初版の「フィレンツェの製法書(Ricettario Fiorentino)の第6版」など、貴重な歴史的遺物が収められています。

また、ここは薬局の栄華の歴史を刻んだという場所だけではなく、様々なことで、社会に貢献した場所でもあるのです。それはこの薬局を舞台にしてメディチ家の存在をルネサンス期以前に世間に知らしめたことです。

その証しが当時の顧客リストには、メディチ家をはじめヨーロッパの王侯貴族の名前も多く記されていることです。ルネサンス革命を後押ししてヨーロッパ中にその名を馳せたメディチ家ですが、それ以前から銀行家一族として名を知られた名家でした。12~13世紀にあっては薬や香料、香辛料などの商売で財を成した一族として、トスカーナ公国では知られる存在だったのです。その頃からの顧客をリストに掲載しているのです。

豪華な内装を施した室内には、このようにメディチ家に支えられたサンタ・マリア・ノヴェッラの歴史と栄光の足跡が残されています。店内の至る所にはドミニコ修道会の紋章が飾られ、今もその癒しの思想が受け継がれていることを示しもします。そして、ここ薬局はメディチ家と共にフィレンツェという街に今なお貢献し続ける偉大なる企業でもあることも知ることができます。

ちなみにカトリーヌ・ド・メディシスはフランスへ旅立つ折、サンタ・マリア・ノヴェッラの製品を持参したことは当然ながら、その製法や処方を香水職人とともにフランスへ連れて行ったと伝えられます。

また、フランス王家のアンリ2世に嫁ぎ、王妃となるカトリーヌのために特別に調合した「アックア・デッラ・レジーナAcqua della Regina」(女王様の水・王妃の水の意)もその折りにフランスに持ち込まれていますが、それを元にして18世紀にイタリア人の薬剤師によってケルンで作られた「アクア・ディ・コローニア」(ケルンの水、オーデコロン)と呼ばれるようになり、これをオーデコロンの起源のひとつとして考えられています。なお、500年余も作り続けられてきたオーデコロンの原点でもあるこの「アックア・デッラ・レジーナ」は、現在も販売されています。

《註:文中の歴史や年代などは各街の観光局サイト、取材時に入手したその他の資料、ウィキペディアなど参考にさせて頂いています》

(トラベルライター、作家 市川 昭子)

2017/02/09

デザインの話題「卒業制作展」


デザイナーが企業に貢献するための役割は様々あります。当のデザイナーも「この業務は本来デザイナーの仕事なのだろうか?」と自問自答しているほどです。そんな状態ですので、デザイナー以外の人が「デザイナーは何をしてもらう人々なのか」を確定させることは非常に難しいと思います。しかしこの部分が曖昧だと、自社内デザイナーのうまい扱いだけでなく、外部のデザイン事務所に仕事を依頼する際にも手間取ることになってしまいます。

これを解決する一つの方法が、デザイン系の大学の卒業制作展を見に行くことです。 制作物をみると単純に「美しい」「愉しい」と感じると思いますが、 それ以外にも「こんなことまでデザインと捉えているのか」と気づきが多くあるはずです。そこから自社にとってデザイナーにやってもらうと嬉しい事柄も見つかるかもしれません。

先だって1月に武蔵野美術大学の卒業制作展に行ってきました。とあるゼミの学生は市場調査と分析がしっかりとなされていました。たとえば「SNSデザイン」の制作ですと、現行のSNSに対してユーザから不満を洗い出して課題化したり、ユーザの使用シーンからどういったデザインが最適なのかを導いたり、社会問題からの気づきを盛り込んだり、それらすべてを統合し、あるべき姿を提示した上で、論理的に「美しい」「愉しい」画面のデザインを実施しています。

「美しい」「愉しい」という、いわゆる「絵を描く」「形を造る」に比重が置かれていた美術大学でさえも、今ではそれだけではなくなってきているのです。工業系のデザイン学部の卒業制作展はさらに新しい発見が多くあるでしょう。

1月から3月にかけて各大学が卒業制作展を開催しています。 こちらのホームページを見ると検索することができます。

■卒展
https://school.japandesign.ne.jp/

(Betonacox Design)

2017/02/07

スマート「フォーツーカブリオ」の特別仕様車、期間限定で注文受付開始


メルセデス・ベンツ日本は7日、コンパクトカー「smart cabrio macchiato」および「smart cabrio espresso」の注文受付を3月31日までの期間限定で開始した。

同特別仕様車は、ベースとなるスマートフォーツーカブリオの人気が高いイタリアをモチーフにしている。ソフトトップに特別感溢れるシックなベージュを採用し、ボディカラーはクリスタルホワイト、ディープブラックの2色をラインアップする。トリディオンセーフティセルおよびフロントグリルはそれぞれボディ同色となる。

搭載するターボエンジンは、排気量0.9リッターの直列3気筒エンジンにターボチャージャーを追加することで、最高出力66kW(90PS)、最大トルク135N・mを発生する。

価格は255万円。

2017/02/06

トランプ大統領下のプラザ合意の再現はあるのか?

トランプ米大統領が日本を名指しで円安誘導していると批判したことから、日本も為替操作国に認定されてしまうのでは、という懸念が生じてきました。また、トランプ大統領が米国の貿易赤字について言及していることから、10日に予定されている日米首脳会談において1985年のプラザ合意の再現があるのでは、という声も聞かれます。

プラザ合意とはレーガン政権化にあった米国が、貿易赤字を是正するため、当時、米国、英国、西ドイツ、フランス、日本で為替相場に協調介入し、為替レートをドル安に誘導することに合意したことを言います。プラザ合意までの米ドル対円相場は1ドル230円前後でしたが、プラザ合意後に急速に円高が対ドルで進行し、1985年末には200円台前後、1986年末には160円台、1987年末には120円台となりました。

現在の米ドル対円相場は、1980年代前半の1ドル200円を超えていた時代に比べれは相当な円高水準ですし、長期的に見れば円高傾向にあるので、トランプ大統領によるプラザ合意の再現はさすがにないのではないか、とも思えます。しかしながら、実質実効為替レートで見れば絶対にないとは言えないかもしれません。

実効為替レートとは特定の2通貨間の為替レートではなく、多くの通貨に対して円高なのか、円安なのかを見ることができるもので、さらに「実質」と言う場合には物価変動も考慮されます。すなわち、名目の為替レートに変動がない場合において、日本の物価が低下して海外の物価が上昇した場合には、海外製品が割高になって日本製品が割安になりますので、名目の為替レートが円安に振れた場合と同じように考えることができます。このとき、実質為替レートは低下します。まとめると、実質実効為替レートとは多くの通貨に対して、物価の変動を考慮した為替レートで、上昇すれば円高、低下すれば円安に振れた場合と同じように考えることができます。

図は名目上の為替レートである米ドル対円相場と実質実効為替レートの推移を見たものですが、実質実効為替レートは名目上の為替レートと比較しやすいように上下反転しています。名目上の為替レートはプラザ合意以降は長期的な円高傾向がつづいており、いまだに当時の為替レートに対して大幅な円高水準です。一方で、実質実効為替レートはプラザ合意以前の水準を超えてきています。これは日本の物価が海外に比べて上昇しない時期が長かったことが原因の一つとして考えられますが、実質実効為替レートで見れば、日本は円安による価格競争力による恩恵を受けてきたと言えます。もし、トランプ大統領がこの点に気づいているとすると、「日本は過度な円安をもって輸出攻勢をかけてきた。米国の雇用が奪われたのはそのためだ!」と言う可能性もゼロではないかもしれません。10日の日米首脳会談で為替相場について言及があるのか注目したいところです。

※画像をクリックして拡大

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

2017/02/04

スタバ、「さくら ブロッサム クリーム フラペチーノ」日本限定発売


スターバックス コーヒー ジャパンは、「さくら ブロッサム クリーム ラテ」と「さくら ブロッサム クリーム フラペチーノ with クリスピースワール」を2月15日に日本限定で発売する。

さくらの花や葉、練乳、白餡といった和の素材を閉じ込めたさくらミルクソースに、花びらをイメージしたピンクのシェイブチョコレートと鮮やかなピンクのあられ、メープルホイップクリームを掛け合わせ、和と洋のハーモニーでスタバの桜を表現した。

「さくら ブロッサム クリーム ラテ」は、ほんのりとした甘さが楽しめるメープルホイップクリームとさくらの優しい味わいがカップの中で溶けて混ざり合い、さくらの風味を最大限に引き立たせたノンコーヒードリンク。

「さくら ブロッサム クリーム フラペチーノwith クリスピースワール」は、さくらの華やかな香りとともに、中に混ぜ込んだクリスピーなあられの食感とメープルの優しい甘さが混ざり合い、春らしい気分を味わうことができる。

同時に、SAKURAシリーズのタンブラーやスターバックスカードを発売する。全て日本オリジナルデザインで、2月15日から始まる第1弾では、桜だけでなく春の花々が共存するデザインとすることで日本人の「Harmony(協調性)」を表現した。3月1日から始まる第2弾では、淡い桜の色味と光のあたたかさをデザインし、柔らかい印象の「Purity(奥ゆかしさ)」を感じることができる。

価格は、「さくら ブロッサム クリーム ラテ」が430円〜550円、「さくら ブロッサム クリーム フラペチーノ with クリスピースワール」570円〜650円。

2017/01/31

12月アルバイト平均時給は1012円、前月比5円増

インテリジェンスが運営するアルバイト求人情報サービス「an」はこのほど、「an」に掲載された求人広告を分析し、2016年12月のアルバイトの平均時給を発表した。

2016年12月の全国平均時給は1012円となり、前月比で5円増加、前年同月比で21円増加した。

エリア別平均時給は「関東エリア」が1068円で最も高く、次いで「関西エリア」が1016円、「東海エリア」が986円、「九州エリア」が899円、「北海道エリア」が874円と続いた。全エリアで前年同月を上回っており、中でも「関西エリア」は20カ月連続増、「北海道エリア」は22カ月連続増、「九州エリア」は40カ月連続増と、時給の上昇が継続している。

職種別平均時給は「専門職系」が1125円でもっとも高く、次いで「運輸職系」(1104円)、「営業系」(1057円)、「事務系」(1044円)、「サービス系」(1026円)、「技能・労務系」(1006円)、「フード系」(969円)、「販売系」(935円)の順となった。


(出所:インテリジェンス)
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...