三菱商事、保有株を一部譲渡 太平洋金属がインドネシアニッケル開発に参画


三菱商事は15日、ストランドミネラルズ(Strand Minerals Pte Ltd)株式の一部を太平洋金属に譲渡することを発表した。三菱商事が保有する33.4%のうち、3.4%を30億円で譲渡する。残りの66.6%はフランスの金属大手エラメットエスエー(Eramet S.A.)が保有している。

三菱商事は、2009年2月にインドネシア・ハルマヘラ島のウェダベイニッケルプロジェクトに参画し、エラメットエスエーと2012年末をめどに事業化調査を進めている。独自に開発を行ってきたニッケル湿式精錬技術を持つ大平洋金属を新たにパートナーとして迎え入れることで、プロジェクトの経済性向上を図る。

ウェダベイニッケル鉱床の鉱物資源量は約630万トン、年産約6.5万トンのニッケル生産を目標としている。

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