トヨタ、RAV4のPHV「RAV4 Prime」をロサンゼルスオートショーで世界初公開



トヨタ自動車は、11月23日から開催されるロサンゼルスオートショーで、RAV4のプラグインハイブリッド車(PHV)である「RAV4 Prime」を世界初公開する。RAV4のPHVは、米国と日本では2020年夏、欧州では2020年後半の発売を予定している。

RAV4 Primeは、パワートレーンに新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。RAV4のハイブリッド車と同様の2.5Lエンジンを搭載しながら、高出力を可能にする新たなプラグインハイブリッドシステムにより、システム出力はRAV4ハイブリッド車を83hp(約62kw)上回る302hp(約225kw)を発揮する。時速0-60Mile(0-96km/h)加速は5.8秒(RAV4のハイブリッド車は7.8秒)。

大容量リチウムイオン電池は床下搭載とすることでRAV4と同様の室内空間を確保し、低重心化により走行安定性の向上に寄与している。駆動方式はRAV4のハイブリッド車と同様に「E-Four」(電気式4WDシステム)を採用した。

EV航続距離は39Mile(約62km)、燃費性能は90MPGeを達成し、「ヒートポンプオートエアコン」をRAV4 Prime向けに最適化して高効率な電力消費を実現するなど、PHVに期待される高い環境性能を実現している。

大容量電池の利点を活かして災害時に役立てるよう駆動用電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能を搭載する。

エクステリアデザインは、プレミアムなワイド感や低重心感を演出するため専用ミッドグリルとロアバンパーを採用。メッシュグリルでスポーティさを際立たせ、ピアノブラックのアクセントで高級感を高めている。19インチ専用アルミホイールに大径タイヤを設定し、SUVらしい力強さと安定感を表現している。

ボディカラーは鮮やかで質感の高いスーパーソニックレッドを新たに設定した。ボディ下部をブラックに塗装し、ブラックルーフと合わせて引き締まった印象に仕上げた。

インテリアは視認性を高めるヘッドアップディスプレイや大型9インチディスプレイオーディオをRAV4として初採用。スポーティな走行を支援するパドルシフトも設定した。