6割が「転勤は退職のきっかけになる」、転勤拒否の理由は子育てや親の介護


エン・ジャパンはこのほど、転勤に関する調査を実施し、その結果を発表した。

「転勤は退職を考えるキッカケになりますか?」と尋ねたところ、64%が「なる」と回答した。年代別にみると、若手になるにつれ影響度が大きかった。男女別にみると、女性の方が影響度が大きかった。

「これまでに、転勤を理由に退職したことはありますか?」と聞いたところ、「退職したことがある」は5%に留まった。年代が上がるほど転勤を理由に退職した割合が高く、男女別では男性の方が退職経験が多かった。

今後、転勤辞令が出た場合の対処法を尋ねたところ、63%が「承諾する」と回答した。男女別にみると、男性の方が承諾する割合は高かった。

「条件付きで承諾する」と回答した人に承諾条件を聞いたところ、「家賃補助が出る」(73%)、「昇進・昇給がある」(56%)、「転勤期間が決まっている」(55%)が上位に挙がった。年代別で10ポイント以上差が出たのは「転勤先を選択できる」(20代:38%、30代:35%、40代以上:28%)、男女別で10ポイント以上差が出たのは「単身赴任手当がある」(男性:52%、女性:41%)、「やりたい仕事ができる」 (同:31%、42%)、 「転勤先を選択できる」 (同:27%、42%)だった。

「条件に関係なく転勤を拒否する」と回答した人に理由を聞いたところ、「配偶者も仕事をしているから」(34%)、「子育てがしづらいから」(34%)、「親の世話・介護がしづらいから」(33%)が上位に挙がった。年代別にみると、20代は「新しい土地に慣れることが大変だから」(40%)、30代は「子育てがしづらいから」(46%)、40代以上は「親の世話・介護がしづらいから」(41%)がそれぞれ最多だった。男女別にみると、男性は「親の世話・介護がしづらいから」(40%)、女性は「子育てがしづらいから」(37%)がそれぞれ最多だった。

過去の転勤有無を聞くと、26%が「転勤したことがある」と回答した。年代別では、20代が16%、30代が25%、40代が36%だった。男女別では、男性が37%、女性が15%だった。

転勤経験がある人に転勤して良かったことを尋ねたところ、「人間関係が広がった」(55%)、「自身の能力が向上した」(39%)、「業務範囲が広がった」(37%)が上位に挙がった。年代別で5ポイント以上差が出たのは「人間関係が広がった」(20代:56%、30代:59%、40代以上:54%)、「昇進・昇給した」(同:19%、23%、24%)、男女別で5ポイント以上差が出たのは「人間関係が広がった」(男性:54%、女性:60%)だった。

調査は、2019年8月28日〜9月25日にかけて実施し、「エン転職」のユーザー1万539人から回答を得た。