5月23日に開票されたインド総選挙では、モディ首相が率いる与党が前回2014年の総選挙を上回る議席を獲得し、圧勝しました。強力なリーダーシップを発揮してきたモディ首相の政権基盤が安定し、高成長が続くインド経済に再び脚光が集まるかもしれません。本稿ではeワラントでも投資ができる日本のインド関連銘柄を紹介しています。
■経済発展が続くインド
図1はインドと中国のGDP成長率の前年同期比です。インドは直近でも6%台という極めて高い成長率を維持しています。インドでは雇用創出や輸出競争力を引き上げるために「メーク・イン・インディア」という政策を行っており、旺盛なインフラ需要を背景に経済の拡大と中産階級の増加が続いているようです。
一方の中国のGDP成長率は安定的に推移しており、インドの数値と比較して不自然です。「実体経済は悪化しているのでは?」と勘繰ってしまいます。米中が貿易問題や安全保障問題で対立するなか、米国と友好的な関係にあるインドは中国に代わる経済大国として成長していく可能性を秘めていると言えるでしょう。
インドは株式市場も堅調です。例えば図2はインド株を対象とする代表的なETF(上場投資信託)の推移です。直近1年間で見れば、インド株は10月末には底入れし、昨年8月の高値に迫っています。長期的にもインドの経済発展と共に上昇トレンドを維持しています。
■インド市場に関する日本株例
インドの企業に中長期的なスタンスで直接投資するのも一手ですが、日本からの投資を考えた場合、インドの個別企業を調べて実際に投資するのは困難と言えるでしょう。そこで日本の企業でインドに進出している企業、または今後ビジネスを拡大させる可能性がある企業に投資するという手段もあります。
具体的なインド関連の日本株としては次の銘柄などが挙げられます。これらの銘柄はコール型eワラントの対象原資産にもなっているので現物株式の代わりに小額で投資ができるeワラントで投資、ということも可能です。
(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。