MMD研究所はこのほど、スマートフォンの所有者を対象に「2018年5月 モバイル決済 利用者・未利用者比較調査」を実施し、その結果を発表した。
カードタイプの電子マネーの利用状況を聞いたところ、都会(人口20万人以上の都市)在住者の81.4%、地方(東京を除くそれ以外の都市)在住者の71.6%が「カードタイプの電子マネーを利用している」ことが分かった。一方、「電子マネーを一切利用していない」という人は、都会が14.3%、地方が22.7%だった。
カードタイプの電子マネー利用者にカードタイプで利用している電子マネーを複数回答で聞いたところ、都会では「交通系の電子マネー」が63.6%と最も多く、次いで「nanaco」が40.2%、「WAON」が35.7%だった。 地方で最も多かったカードタイプは「WAON」が46.3%、次いで「nanaco」が40.0%、「交通系の電子マネー」が38.7%となった。
「モバイル決済を利用したことがある」または「興味がある」と回答した人に、モバイル決済を利用するシーン(利用したことがない人は、利用したいと思うシーン)を複数回答で聞いたところ、両地域ともに上位の順位は変わらず、最も多かったのは「コンビニエンスストア(駅以外)」で、都会が35.5%、地方が36.1%だった。次いで、「自動販売機」が都会21.4%、地方18.5%となり、「交通機関(交通費の支払い)」が都会20.8%、地方16.1%となった。
(出所:MMD研究所)
事前調査で「交通機関以外でモバイル決済を利用している」または「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した人に、東京オリンピックに向けてキャッシュレス化を進める取り組みが進んでいる中、キャッシュレス化についてどう思うかを聞いたところ、「キャッシュレス化に賛成」「どちらかというとキャッシュレス化に賛成」を合わせた賛成派は66.6%だった。一方、「キャッシュレス化に反対」「どちらかというと、キャッシュレス化に反対」を合わせた反対派は7.7%となった。
事前調査で「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した人に利用してみたいモバイル決済のタイプを聞いたところ、スマートフォンをかざすモバイル決済は「とても利用してみたい」が13.8%、「やや利用してみたい」が48.4%と合わせて62.2%が利用してみたいと回答した。一方、スマートフォンでQRコードを表示させるモバイル決済は「とても利用してみたい」が4.2%、「やや利用してみたい」が29.1%と合わせて33.3%が利用してみたいと回答した。
調査は、2018年5月8日〜5月12日にかけて、スマートフォンを所有する男女7956人を対象に実施した。