中学生2割、高校生8割が学校へスマホ持ち込み可


MMD研究所とテスティーは、中高生を対象とした学校のIT利用状況調査を共同で実施し、その結果を発表した。

学校へのスマートフォン持ち込みが許可されているかを聞いたところ、中学生の7.9%が「許可されている」、13.7%が「条件付きで許可されている」と合わせて21.6%が許可されていることが分かった。高校生では52.4%が「許可されている」、31.9%が「条件付きで許可されている」と合わせて84.3%が許可されていることが分かった。

スマートフォンの持ち込みが許可されていると回答した中高生に、決められているルールや条件があるかを聞いたところ、中学生は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が49.6%と最も多く、次いで「登下校時のみ使用可能」が40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が37.4%だった。高校生は「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%と最多となり、次いで「登下校時のみ使用可能」が30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が14.1%となった。


学校で授業に使うことのある端末を聞いたところ、中学生では「PC(デスクトップ)」が40.5%と最も多く、次いで「PC(ノート)」が21.8%、「タブレット(iPad)」が16.3%だった。高校生では「PC(デスクトップ)」が最も多く41.0%、次いで「タブレット(iPad)」が15.4%、「PC(ノート)」が14.5%だった。

授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生に、どのような授業でデバイスを利用しているか複数回答で聞いたところ、「PCやタブレットの操作の授業で使う」が中学生では61.3%、高校生では63.0%となった。

PCやタブレットの操作を習う授業でデバイスを使うと回答した中高生に、どんな操作を習っているか複数回答で聞いたところ、中学生では「WordやExcelやPowerPointの使い方」が60.6%と最も多く、次いで「タイピングの練習」が39.9%、「プログラミングの方法」が35.5%となった。高校生では「WordやExcelやPowerPointの使い方」が84.5%と最も多く、次いで「タイピングの練習」が37.9%、「画像や写真の編集の仕方」が29.1%となった。

通常の授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生に、どのように使っているか複数回答で聞いたところ、中学生では「授業で使う教材の共有」が48.0%と最も多く、次いで「動画の視聴」が40.2%、「黒板やノートとして利用」が27.9%となった。高校生では「授業で使う教材の共有」が49.4%と最も多く、次いで「動画の視聴」が32.3%、「宿題やプリントの配布、提出」が25.6%となった。

調査は、2018年4月10日~4月13日にかけて、12歳〜18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1106人を対象に実施した。