アメリカの若年層は中古端末に寛容、日本とは異なる結果に


MMD研究所はこのほど、オークネット総合研究所と共同で「日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施し、その結果を発表した。

次回、携帯電話を購入する際に「下取りサービス(下取りプログラム)」を利用したいと思うかを聞いたところ、「とても下取りサービスを利用したい」と「やや下取りサービスを利用したい」を合算した結果は、日本では61.1%、アメリカでは69.4%となった。

オークネット総合研究所が2016年4月に実施した同様の調査では、日本の下取りサービスの利用意向は64.6%となっており、今回の結果と比較すると3.5ポイント減少している。2012年の結果と比べると11.7ポイント減っており、年々下取りサービスの利用意向が減っていることが分かった。

次回、スマートフォン・携帯電話を購入するとしたらどの端末を検討できるかを聞いたところ、「新品の端末」は日本が91.4%、アメリカが81.9%となった。「修理・整備された中古端末」は日本が13.2%、アメリカが24.8%、「修理・整備なしの中古端末」は日本が4.4%、アメリカが8.3%となった。

修理・整備された中古端末を検討できる割合を国別・性年代別で見ると、アメリカでは「30代男性」が45.0%で最も多かった。次いで「20代男性」が37.6%、「10代女性」が36.5%、「10代男性」が35.0%となった。日本では「20代男性」が25.7%で最多となり、次いで「40代男性」が18.0%、「40代女性」が17.3%となった。アメリカで割合が高かった「10代男性」と「10代女性」はそれぞれ5.9%、5.6%と日本の他の年代と比較しても低い結果となった。


スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本では「しっかり動作確認されている」が32.3%で最も多く、「きれいにクリーニングされている」が26.1%、「特に中古端末に期待することはない」が25.7%と続いた。 アメリカでは「購入後すぐ使える」が35.6%で最多となり、次いで「きれいにクリーニングされている」が31.1%、「修理・修繕されている」が24.9%となった。

スマートフォンや携帯電話の中古端末に対するマイナスイメージを聞いたところ、日本では「バッテリーが持たなそう」が44.1%で最も多く、「傷や汚れがありそう」が39.4%、「すぐ壊れそう」が36.8%と続いた。アメリカでは「品質が安定しなさそう」が27.1%で最多となり、次いで「バッテリーが持たなそう」が26.9%、「傷や汚れがありそう」が25.0%となった。「マイナスのイメージはない」は日本では5.8%、アメリカでは15.3%となり、中古端末への意識の差が明らかとなった。

調査は、2017年12月15日~12月21日にかけて実施し、日本在住の15歳~69歳の男女1007人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1241人から回答を得た。