「VR」の認知度は5割、体験意向は3割


MM総研はこのほど、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)における一般消費者の利用実態および市場規模に関する調査結果を発表した。

ARの認知度は30.9%で、「よく知っている」が9.5%、「聞いたことがある程度」が21.4%、「聞いたことはない・知らない」が69.1%だった。VRの認知度は47.5%で、「よく知っている」が16.9%、「聞いたことがある程度」が30.6%、「聞いたことはない・知らない」 が52.5%だった。

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(出所:MM総研)

AR技術を活用したコンテンツの利用経験を尋ねたところ、「利用したことはない」が69.1%で最も多く、次いで「ポケモンGO」が20.4%、「カメラアプリ(SNOW、Snapchatなどで撮影時に顔が加工されるものなど)」が9.8%だった。利用したことがある人に限った場合、「ポケモンGO」が65.8%、「カメラアプリ(SNOW、Snapchatなどで撮影時に顔が加工されるものなど)」が31.6%、「天気予報」が17.5%だった。

「ポケモンGO」の利用経験がある人に、直近1週間でのプレイ時間を質問した結果、「直近1週間は利用していない」が57.8%で最も多く、「30分未満」が12.9%、「1時間未満」10.1%、「2時間未満」が5.4%と続いた。このことから、半数以上の「ポケモンGO」利用経験者が直近1週間では利用していないことが分かった。これまで同コンテンツに課金した累計金額は、「0円・課金していない」が88.1%、「2,000円以下」が3.1%、「1,000円以下」が2.4%で、9割近いユーザーが無課金でプレイしている傾向が明らかになった。

VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の所有状況は、「所有している」が3.4%、「検討中」が8.0%、「持っていない」が88.5%となった。VR HMDを「所有している」97人に所有製品を聞いたところ、所有しているVR HMDでは雑誌の付録やイベントなどでも配布される紙製の製品が最も多く、プラスチック製の簡易的なVR HMDが2位という結果で、比較的安価に購入できる製品が上位に挙がった。

ARとVRの今後の体験(購入)意向については、「体験したい(購入したい)」と回答したのはARが25.6%、VRが30.2%となった。9割以上がVRを経験したことはないものの、体験・購入意向は高いことが明らかになった。

調査は、2016年11月、15歳〜69歳の男女を対象に実施した。有効回答数は2815件。