2016/12/05

来年1月下旬のアップルの業績発表に注目

12月1日の米国の株式市場では、半導体株やテクノロジー株が下落しましたが、アップルがiPhone7向けの発注を減らし始めたとの報道があり、これが株安に影響した模様です。翌12月2日の日本の株式市場ではアップル関連株として日本の部品メーカー株や半導体株が下落しました。アップルに関しては11月29日に欧州系の証券会社がアップルの売上の大部分を占めるiPhoneの売上減少懸念について言及しているなどしています。

注目の2016年10-12月期のiPhone7の売上状況は来年1月下旬の業績発表を見るまでは分かりませんが、製品の売上を予想する上で、ウェブでどれだけ製品が検索されたかを見ることが参考になるでしょう。大手検索サイトGoogleが提供しているGoogle トレンドではGoogleで検索されたキーワードのボリュームを相対比較することができます。iPhone5以降の主要iPhoneの機種別人気度を調べて図2にまとめました。残念ながらiPhone7の検索ボリュームはiPhone5やiPhone6の発表時よりも少なくなっています。製品の売上は以前の機種ほどではないのかもしれません。

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図2は直近のアップルの製品別売上高の推移です。アップルの売上がiPhone頼みになっていることがわかります。2014年と2015年の10-12月期は売上が増加していますが、これは新製品の投入や年末商戦などで一時的に売上が増えたものと思われます。新製品投入という季節的な要因を除くと売上高は減少傾向にありそうです。なお、<A>は直近のアップルの会社予想で2016年10-12月期の売上は760億ドルから780億ドルになるだろうとのことです。一方で<B>は2015年7-9月期と2015年10-12月期の売上高の伸び率から計算した売上高です。会社予想は強気の見通しですが、全体的な減少ペースからすると<B>にあるように700億ドル割れという状況もありえるかもしれません。

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来年1月下旬のアップル業績発表は大台の700億ドルをしっかり超えてくるか注目したいところです。iPhoneには日本企業が製造する部品が数多く組み込まれているとされており、日本の株式市場にも大きなインパクトがあるでしょう。スマホ市場全体が成長を続けるのであれば部品メーカー株や半導体株は有望ですが、アップルの売上高は減少傾向にあることから株式の選別においてはアップルへの依存度が低い銘柄を選好した方がよいかもしれません。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
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