産業能率大学スポーツマネジメント研究所はこのほど、「リオ五輪の競技に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
観戦率は、2004 年のアテネ五輪以来12年ぶりの金メダルを獲得した「体操/男子団体」(52.1%)がトップとなり、回答者の半数以上が同種目を観戦している。2位は「卓球/女子団体」(49.8%)、3位は「競泳/男子」(46.9%)だった。
(出所:産業能率大学スポーツマネジメント研究所)
視聴した競技の中で、結果や内容に満足したものを尋ね、「満足度」を調べたところ、1位は「体操/男子団体」(58.4%)、2位は「卓球/女子団体」(52.9%)、3位は「競泳/男子」(45.3%)となった。
事前調査の関心度と事後調査の満足度から、「感動度」を算出した。1位は「卓球/女子団体」、2位は「バトミントン/女子ダブルス」、3位は「卓球/男子団体」となった。2位のバドミントン女子ダブルスと3位の卓球男子団体は、事前の関心度はそれほど高くなかったものの、リオ五輪での活躍により事後調査では高い満足度となり、上位にランクアップした。
事前調査の関心度順位と事後調査の関心度順位から「関心度上昇」を算出したところ、リオ五輪大会の前後で関心の順位が最も上がったのは「バドミントン/女子ダブルス」で、事前調査から大きく順位を上げた。次いで、2位に「卓球/女子団体」と「卓球/男子団体」が入った。
リオ五輪の視聴方法は、6割以上が「テレビ放送」と回答し、ネット配信動画での視聴は 16.2%にとどまった。大会運営については、「評価する」が過半数を占めた。
調査は、 2016年7月26日〜29日にかけて、20代〜60代の男女1万人を対象にリオ実施競技の「関心度」などを尋ねる事前調査を行い、8月26日〜28日にかけて事前調査の回答者1000人を追跡調査した。