今年9月の関東・東北豪雨での被災によって太陽光パネルが崩落した現場は、仙台市太白区の住宅地にある斜面。当時の様子は私のブログ記事(http://blog.livedoor.jp/kasumigaseki_soken/archives/45417828.html )に貼付した写真を参照されたい。
その後、11月6日に改めて当地を見に行ったところ、今もって道路は封鎖されたままで、太陽光発電所としての復旧のメドは立っていないようだ。その時に私がスマホで撮影した現場写真を下に貼付する(写真1)。
<写真1>
同じ日、東北電力仙台太陽光発電所(写真2)を見学した。電力会社が設置する太陽光パネルに共通することだが、基礎工事はとても盤石で、崩落しやすい斜面などに立地してあることもない。
<写真2>
そうした望ましい太陽光パネルの設置状態と比べると、この崩落太陽光パネル群は、基礎工事部分も含めて安全性・環境性の水準があまりにも低いと言わざるを得ない。今回の被災教訓を踏まえた安全対策の早期構築や太陽光発電所の早期復旧が望まれる。
しかしその際、電力会社の太陽光発電所と同じ水準の安全性・環境性を求めていくべきだ。太陽光発電への信頼性を盤石なものにするためにも、そのくらいの厳しい安全・環境基準を整備していく必要がある。
(NPO法人社会保障経済研究所代表 石川 和男 Twitter@kazuo_ishikawa)
※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。 本稿は筆者の個人的な見解です。