2015/11/10

デザイナーと中小企業の技術をつなぐもの「東京ビジネスデザインアワード」


東京都は、中小企業とデザイナーとの協働を目的とした企画提案型デザインコンペティション「東京ビジネスデザインアワード」を2012年から実施している。高度な技術を持つ都内ものづくり中小企業から公募し、選定された13のテーマに対し、新たな用途の開発等を軸とした事業提案をデザイナーから2015年10月30日まで募集していた。今後、12月中旬にテーマ賞が発表され、来年1月下旬にテーマ賞受賞者による公開プレゼンテーションを経て最優秀賞および優秀賞が決定する。企画・運営は公益財団法人 日本デザイン振興会が行っている。

本アワードの特徴は一般的なデザインコンペティションとは異なり、中小企業とデザイナーをマッチングするところにある。テーマ賞を受賞したデザイナーは単に名誉や賞金の授与、商品化の約束で終わるのではなく、テーマ技術に選定された中小企業とデザイン委託契約を結ぶことになる。その後、造形といったデザインそのものだけでなく、量産性やコスト、ビジネスの成立性を模索していく。ホームページでは実際にビジネス化された例が紹介されており、商品化への道のりも紹介されている。

1月下旬の公開プレゼンテーションでは、優れた技術と認定された中小企業のエンジニアや経営者、そして各々の技術に最も適したデザインを行ったテーマ賞受賞デザイナーが一堂に会する。彼らの技術とデザインが融合し、ビジネスとして成立していくプロセスをダイナミックに感じられるイベントとなっている。毎年、観覧者を募集しており、エンジニアやデザイナーにはオススメである。

東京ビジネスデザインアワード https://www.tokyo-design.ne.jp/award.html

(Betonacox Design)

※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。
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