女性管理職「ならないほうがよかった」1割以下


パソナの人材紹介・再就職支援サービスを行うパソナキャリアカンパニーは、女性管理職を対象に「女性管理職の意識・実態調査2015」を実施した。

女性活躍推進法の成立後約1ヶ月という期間において、女性活躍推進法の認知度は64.5%だった。そのうち、名称、内容まで理解している割合は24.3%、名称を知っている割合は40.2%だった。

また、このような国の取組みに対して、約3割が期待している人と回答した。現状の企業内での取り組みについて聞いたところ、取り組みをすでに開始している割合は11.5%だった。

女性管理職が担当している部門は、管理部門系が多く、技術関連は15%以下だった。担当部門の部下は5名以下が半数以上だが、30名以上も13%ほどいることが分かった。担当している部門での男女の割合は、半数以上が男性という管理職が63%と高く、女性ばかりの部門で管理職をしているわけではない現状が分かった。

管理職になる前に不安を感じていた人は半数を超えているものの、52.6%が実際に管理職になってよかったと答え、管理職にならないほうがよかったと答えた割合は9.7%と1割以下だった。


女性管理職候補者へのメッセージは「気負わず、まずは挑戦するべき」との回答が7割以上にのぼった。管理職になることに不安を感じた理由は、「管理職の役割を果たせる自信がなかった」が51.7%で最も多く、次いで「自分にはスキルが不足していると思っていたから」が34.1%、「社内に女性管理職が少なかったから(いなかったから)」が26.1%だった。


管理職になってよかったことは、「自分の裁量や幅が増え、よりやりがいを感じられるようになった」が45.5%で最多となり、続いて「自分の成長を感じられるようになった」が37.1%、「会社への影響力や発言力が大きくなった」が28.7%だった。


調査は、2015年9月25日〜29日にかけて、女性管理職321人から回答を得た。