JPX日経400、いまだ認識高まらず


野村證券はこのほど、個人投資家を対象に投資動向に関するアンケート調査を実施し、「ノムラ個人投資家サーベイ(2015年9月)」を発表した。

3カ月後の株価見通しについて、「上昇する」と答えた割合から「下落する」と答えた割合を引いた「ノムラ個人市場観指数」は前月比で11.2ポイント上昇し50.0となった。調査時の日経平均株価は17,860.47円と前回調査時を2,687.64円下回っており、今後株価が反発すると見込む回答者が増加した。

3カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円安ドル高を見込む回答比率は49.6%となり、前月比で11.6ポイント上昇した。内訳をみると、「5円程度」の円安ドル高を見込む割合が前月比で8.9ポイント増と上昇幅が最大となった。

JPX日経インデックス400について、投資判断を行う際の参考として利用したいか尋ねたところ、「わからない」が33.3%と、昨年9月に行った前回調査と同様最も大きかった。次いで「どちらかといえば利用したい」が28.3%となった。


(出所:野村證券)

また、JPX日経インデックス400が既存の株価指数と比較して将来的にどのようになっていると思うか聞いたところ、「わからない」が44.7%と前回と同じく最大で、次いで「将来的には TOPIX や日経平均と併用される指数になると思う」が26.4%となった。JPX日経インデックス400の算出から1年8カ月経過した現在においても、個人投資家の同指数への認識はさほど高まっていない様子がうかがえる。

調査は、2015年9月7日〜9月8日にかけて株式投資経験のある個人投資家を対象に実施。有効回答数は1000件。