「もっと早く投資を始めればよかった」個人投資家の6割


マネックス証券はこのほど、個人投資家を対象とした相場環境に対する意識調査を実施し、その結果をまとめたレポート「MONEX 個人投資家サーベイ 2015年4月調査」を発表した。

「上昇すると思う」と回答した割合から「下落すると思う」と回答した割合を引いた今後3ヶ月程度の世界の株式相場に対する見通しDIは、日本株は前月比10ポイント低下の41、米国株は同29ポイント低下の29、中国株は同7ポイント上昇の-22となった。

今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについて、円安・ドル高を見込む層は49%となり5ポイント低下した。一方、円高を見込む層は14%で前月より1ポイント上昇した。

個人投資家に投資・資産運用に興味をもった年代について尋ねたところ、約7割が30代までに投資・資産運用に興味を持っていた。

また、66%がもっと若い年代から投資・資産運用を始めたほうがよかったと考えていることが分かった。もっと若い年代から投資・資産運用を始めたほうがよかったと考える人に、いつから投資を始めたかったか聞いたところ、「未成年」と「20代」を合わせた回答の割合が8割を占めた。

理由として、「投資を始めるのが早ければ早いほど投資に対する意識が変わるのが早くなるため」「早めに少額でも投資しておけば、お金の余裕ができた年代にもう少し積極的になれたと思うので」「もっと早く世界の経済や政治に興味を持ち自分の視野はもっと広がっていたのではないかと考えたため」「投資をするのが早ければ色々学ぶ気持ちがあったし、損失を出したとしも定期収入があったため」「純粋に経済を学びながら株式投資を考える機会があってもいいと感じているため」という声が挙がった。


一方、もっと若い年代から投資・資産運用を始めたほうがよかったとは考えない人に、「投資・資産運用を始める適切な年代」について尋ねたところ、「20代」と「30代」を合わせた回答の割合が6割となり、「未成年」との回答は1割に満たなかった。未成年から投資・資産運用を始めるには早すぎると感じ、20代・30代から始めるのが適切と考える層が多かった。

理由としては、「自分の経験からできるだけ投資・資産運用を始めるのは早い方がよいと感じるが、未成年では早過ぎると考えるため」「時間的余裕、経済的余裕が備わった時期から始めるのがよいと感じるため」「20代はがむしゃらに仕事や恋愛をしたほうがいいと思ったから、落ち着きが出る30代が最適と感じるため」「持ち家や子どもの数(教育費)等の目途がある程度たってから、余裕資金で投資をするべきだと思うから」などが挙がった。


調査は、2015年4月10日〜4月13日にかけて、マネックス証券に口座を開設している個人投資家917人から回答を得た。