2014/12/16

デザイナーと国旗をつなげるもの「国旗ガイドライン」



前回の記事では、ロゴデザインの効果を最大限に活用するためのロゴガイドラインについて記載したが、日本国のロゴともいえる国旗(日章旗/日の丸)にもガイドラインが存在する。そのガイドラインは1999年に「国旗及び国歌に関する法律(国旗国歌法)」の中に定められ、旗全体の縦横比は2:3と決められており、日の丸の大きさは旗の縦寸法の3/5と決められている。日の丸の位置は旗の中心であり、色は紅色と決められているだけで、厳密に数値で指定されているわけではない。

外国の国旗もそれぞれガイドラインを持っている。縦横比は日本と同じで2:3の国が多いが、アメリカの星条旗の1:1.9、スイス国旗の1:1、カタール国旗の11:28といったものもある。しかし、オリンピックの場では便宜的にすべての国の国旗は2:3に統一されるため、2:3に改変された国旗の方が、なじみがあるかもしれない。ソフトウェアアプリにおける使用言語を選択する画面など、グラフィックインタフェースをデザインする際に国旗をアイコンとして使用することもあるが、オリンピックに合わせて2:3にしておけば間違いはないだろう。

太陽を表している日の丸は上述のとおり紅色と決められているが、世界的に見ればこれは珍しいことで、日本と同じように太陽を印している外国の国旗のほとんどは黄色である。アルゼンチン、キルギス、フィリピンなどがそうであり、確かに日中に太陽を見てみると赤色というより黄色なのだが、日本は日出づる国と言われたように日の丸は日の出を表しているため紅色なのである。「太陽を何色で描くか」というアンケートで日本人は赤色が多く、外国人は黄色が多いという結果があるが、もしかすると日章旗の影響が少なからずあるのかもしれない。

日の出や夕焼けの赤い太陽はとても情緒的でとても日本的といえ、その普段から見慣れている日章旗は欧米からクールと言われることもあり、また日章旗をモチーフに作られた国旗を持つ国もあり、海外から非常に高い評価を得ている。そんな日本のロゴが統一感なく使用され情緒を失うようなことを失くすためにも、やはりガイドラインは重要なのだといえる。

(Betonacox Design)

※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。
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