総務省統計局が定期的に出している『人口推計』によると、最近の総人口とその内訳は次の通り。
【平成26年5月1日現在(確定値)】
○総人口:1億2709万8千人、前年同月比21万2千人減(0.17%減)
・0~14歳人口 1629万9千人、前年同月比16万6千人減(1.01%減)
・15~64歳人口 7822万6千人、前年同月比12万9千人減(1.42%減)
・65歳以上人口 3257万3千人、前年同月比108万3千人増(3.44%増)
○日本人総人口:1億2549万5千人、前年同月比25万9千人減(0.21%減)
総人口の推移は下の資料にあるように、減少傾向の真っ只中にある。今後長期的にも、この傾向が続く。
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既にわかっていることだが、65歳以上は増え、65歳未満は減っている。今後更に少子高齢化が進むことになるが、高齢者であるかどうかの区分である「65歳」という区切りを、もうじき「70歳」にまで引き上げていく必要に迫られるだろう。
退役年齢が「65歳」から引き上げれれば、現役での出世速度はその分だけ遅くなる。現役期間の長期化とは、そういうものであろう。
これが少子高齢社会・ニッポンがゆっくりではあるが着実に入り込んでいる最大の危機なのだ。
(NPO法人社会保障経済研究所代表 石川 和男 Twitter@kazuo_ishikawa)
※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。 本稿は筆者の個人的な見解です。