月間読書数、約半数が「1冊も読まない」


47.5%の人が1ヶ月に本を1冊も読まないことが、文化庁の調査によって分かった。1ヶ月に本を「1〜2冊」読むと回答した人は34.5%、「3〜4冊」が10.9%、「5〜6冊」が3.4%、「7冊以上」が3.6%だった。

1冊も読まないと回答した人は、平成14年度調査と比較して9.9ポイント増加、平成20年度調査と比較して1.4ポイント増加した。


年齢別に見ると、1ヶ月に1冊も本を読まないと回答した人は、16〜19歳は42.7%、20代は40.5%、30代は45.5%、40代は40.7%、50代は44.3%、60代は47.8%、70歳以上は59.6%となり、20代と40代で低く、70歳以上は他の年代より高く6割近くにのぼる。

読書量が以前に比べて減っているか、増えているかを尋ねたところ、「読書量は減っている」が65.1%で最も多く、「読書量はそれほど変わっていない」が26.3%、「読書量は増えている」が7.4%だった。

読書量が減っている理由として、「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」(51.3%)、「視力などの健康上の理由」(34.4%)、「情報機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、ゲーム機等)で時間が取られる」(26.3%)、「テレビの方が魅力的である」(21.8%)などが上位に挙がった。

調査時期は平成26年3月。全国16歳以上の男女3473人を対象に実施し、2028人から回答を得た。