2014/05/02

ボラティリティが低い今は投資のチャンス?

米国株は先日NYダウが最高値を更新するなど堅調だが、日経平均株価は狭いレンジでの値動きが続いている。為替相場も同様だ。相場に方向感がなく値動きが小さい状況をボラティリティが低い状況ということがある。投資の世界で使われるボラティリティとは価格変動の大きさのことを指す。上下に激しく動く相場はボラティリティが高い、現状のようにあまり動かない相場はボラティリティが低い、という。

ボラティリティは値動きの大きさを指すので、相場が上昇しているか、下落しているかとは別の話だが、相場は経験則的には緩やかに上昇する一方で下落は急に起こる傾向があるので、下落時にボラティリティが急上昇することが多いように思われる。

ボラティリティを知っておくと投資の幅が広がる。ボラティリティの数値は指数が公開されているので誰でも見ることができる。日経平均は日経平均ボラティリティー・インデックス、米国株ならVIX指数というものがある。少なくともボラティリティが急上昇したら危険とみなして買いポジションを縮小するのも一手だろう。もう一段上の投資家を目指すならオプション取引も視野にいれたい。

オーソドックスなオプションに買う権利を表すコール、売る権利を表すプットというものがある。例えば日経平均のコールであれば日経平均を一定の価格で買うことができる権利なので、日経平均が上昇するほどコールの価値は高くなる。プットは逆だ。簡単に言えば、相場上昇を期待するのであればコールを買う、下落を期待するならプットを買う、ということになる。オプション取引は権利がついたチケットを売買するようなものとイメージすればよいだろう。

オプション取引は日経平均そのものを買うより小さな金額で始めることができるうえ、価格が上昇するときのスピードもすごい。状況にもよるが現物の数倍の値動きをする。このオプションというチケットの値付けに使われているのがボラティリティだ。

ボラティリティが高くなるとオプションの価格は上がり、ボラティリティが低くなるとオプションの価格は下がる。ボラティリティが低い今はオプションの価格が安い状況なので、相場の急変動を期待して、満期日が長めのコールやプットといったオプションを買って仕込んでおくのも面白いだろう。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。投資判断は自己責任で。
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