スマホユーザーを重視する企業の株価は上がる?


株式投資で銘柄を選ぶときに、企業のホームページや企業が提供しているインターネットサービスにスマートフォンでアクセスしてみることが投資判断に役立つことになるかもしれない。

ニールセン社の調査結果によると、各種インターネットサービスの利用について、PCからスマートフォンへの移行が進んでいるとのこと。楽天市場やアマゾンでは既にスマートフォンからの利用者がPCからの利用者数を上回り、それ以外のインターネットサービスについても20代や30代では、既にスマートフォンからのインターネットサービス利用者数がPCを上回っているらしい。

私が所属するeワラント証券のホームページへのアクセスも近年はスマートフォンからのアクセスが伸びているし、20代・30代の知人ではスマートフォンは持っているけれどもPCは持っていないという人もいる。

インターネットサービスの全てを画面の小さいスマートフォンで提供すべしとは思わないが、企業がオンラインサービスに注力しようとするのであれば、スマートフォンへの対応、つまりスマートフォン専用サイトを用意する、又はアプリを用意するなどといった取組みをすることで、特に若い世代でユーザー獲得が期待できるだろう。ただし、使いやすいものでなければ開発費用だけかかって逆効果になるけれども。

各社のインターネットサービスをスマホで使ってみたり、閲覧してみることが株式投資の銘柄選びの参考になるかもしれない。使いやすいと思うなら、他の人もそう思っているだろう。アプリの提供があれば他のユーザーのレビューを見ることで良し悪しがわかる。インターネットサービスを主要事業としている企業に投資を考えるのであれば、スマートフォンの利用者向けに良質なサービスを提供しているかにも注目した方がよさそうだ。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※筆者は「Gadgetwear」のコラムニストです。本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。投資判断は自己責任で。