野村證券は13日、個人投資家を対象に投資動向に関するアンケート調査を実施し、「ノムラ個人投資家サーベイ」を発表した。
3カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比率の差である「ノムラ個人市場観指数」は前月比で12.2ポイント低下し36.8となった。調査時の日経平均株価は14619.13円と前回調査時を1195.24円下回っていた。
3カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円高ドル安方向を見込む回答比率は40.9%と、前月に比べ0.6ポイント上昇した。
今後3カ月程度の各通貨に対する見方について、「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いたDIをみると、「日本円」の注目度が1位となり、DIは前月比8.2ポイント増と全通貨中最大の上昇幅となった。次いで、「オーストラリアドル」のDIが前月比5.3ポイント増と上昇が目立った。一方、前月1位だった「アメリカドル」は2位に後退。次いで「ブラジルレアル」のDIが前月比6.5ポイント減と低下が目立った。
NISA口座の現在の開設状況をたずねたところ、38.1%が「口座はすでに開設済みである」と回答した。「今後口座を開設する予定はない」と回答した割合は28.9%だった。国内株式保有額別にみると、1000万円以上の層で口座開設済み/開設予定の割合が高い傾向が見られた。
NISAを利用した今年の投資方針については、「株式市場などの状況をみながら、年間の上限である 100万円の枠を使い切りたい」が32.5%で最多だった。国内株式保有額300万円以上の層で、「投資タイミングに関わらず今年100 万円の枠を使い切りたい(すでに使いきった)」との回答が多い傾向が見られた。
非課税期間である5年間で想定する総投資金額は、「現時点では未定/わからない」が29.8%と最も多かったが、僅差で「500万円(NISA上限額)」が28.6%と多かった。国内株式保有額が多くなるに従って500万円の上限額を使い切る意向が高くなる傾向が見られた。
NISAを利用する際の運用原資は「預貯金」が48.7%と最も多く、次いで「株式」が46.4%、「投資信託」が19.3%、「給与・賞与・事業収入など」が14.2%と続いた。
NISA口座で投資している(する予定の)商品は、「主に国内株式(国内 REIT、国内 ETF を含む)」が56.3%と半数以上にのぼった。
調査は、2014年2月3日〜2月4日にかけて株式投資経験のある個人投資家を対象に実施。有効回答数は1000件。