JPX日経400の利用意向「分からない」3人に1人


野村證券は16日、個人投資家を対象に投資動向に関するアンケート調査を実施し、「ノムラ個人投資家サーベイ」を発表した。

3カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比率の差である「ノムラ個人市場観指数」は前月比5.4ポイント低下し49.0となった。調査時の日経平均株価は15814.37円と前回調査時を159.30円上回っていた。

3カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円高ドル安方向を見込む回答比率は59.7%と、前月に比べ3.1ポイント上昇した。

今後3カ月程度の各通貨に対する見方について、「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いたDIをみると、「アメリカドル」の注目度が1位となり、DIは前月比8.6ポイント増と全通貨中最大の上昇幅となった。前月まで4カ月連続で注目度が1位だった「日本円」のDIは前月比5.0ポイント低下と全通貨中最大の下落幅で2位に後退。次いで、「オーストラリアドル」のDIの低下も目立った。

日頃よく購入する物やサービスの価格について、今から1年後にどのように変化すると思うか尋ねたところ、「上がる」と見込む回答比率は前月比2.3ポイント増の66.2%だった。「2%未満上がる」は35.1%と前月に引き続き最も高かったが、前月比では1.8ポイント低下した。一方、「2%以上 5%未満下がる」は前月比4.0ポイント増と全選択肢中最も上昇幅が大きかった。

2014年1月から算出が始まった新しい株価指数「JPX日経インデックス400」について、投資判断を行う際の参考としてこの株価指数を利用したいか尋ねたところ、4割強が利用したい、2割強が利用したくないと回答した、また、3人に1人が「わからない」と答えている。



JPX日経インデックス400が既存の株価指数と比較して将来的にどのようになっていると思うか聞いたところ、「わからない」が44.3%と最も大きかった、次いで「将来的にはTOPIXや日経平均と併用される指数になると思う」が30.7%、「将来的にもTOPIXや日経平均が日本の代表的な指数と考えられるため、あまり利用されないと思う」が16.4%、「将来的にはTOPIXや日経平均に代わる代表的な指数になると思う」が8.6%だった。

調査は、2014年1月7日〜8日にかけて株式投資経験のある個人投資家を対象に実施。有効回答数は1000件。