職場での私物スマホ利用、7割が「効果あり」


MMD研究所は、「職場での私用スマートフォンの利用実態調査」の結果を発表した。

私用スマートフォンを業務利用している25歳〜49歳のビジネスパーソンを対象に、業務にスマートフォンを利用することで何か効果があったか尋ねたところ、73.5%の人が何らかの効果があったと回答した。効果を感じる内容は、「仕事の効率、スピードが上がった」が43.0%、「社内のコミュニケーションがとりやすくなった」が33.4%、「情報収集力があがった」が27.6%という結果になった。


私用スマートフォンの業務利用方法は、「会社メールの閲覧利用」が59.0%、「コミュニケーションツールとしての利用」が81.8%、「資料の保存・共有としての利用」が56.1%だった。

メールの利用シーンについては、「会社のサーバーに接続しメールを使用」が37.4%でトップ。「会社メールを個人メール等に転送し、メールを利用」が30.0%、「会社のPCにリモート接続し、メールを利用」が15.5%となり、全体では59.0%の人が何らかの形で会社のメールを受信している。

コミュニケーションの利用シーンは「社員同士の電話連絡、電話会議に利用」が58.3%、「顧客との電話連絡、電話会議に利用」が47.1%、「社内の連絡先をアドレス帳に登録」が43.7%で上位となっている。

資料の利用シーンは、「ホワイトボードや紙の資料を撮影し、閲覧に利用」が31.4%、「資料を個人メールに送信し、閲覧や修正に利用」が29.4%、「資料をDropboxやEvernote、iCloud等に保存し、閲覧や修正に利用」が24.4%だった。全体では56.1%の人が何らかの形で会社の資料を私用スマートフォンに入れている。

業務利用している私用スマートフォンに入っている業務に関連する情報は、「社内の連絡先」(40.8%)、「お客様や取引先の連絡先」(36.8%)、「会社のメール情報」(33.6%)が上位にあがった。また、「会議や打ち合わせ資料」(17.3%)や「お客様や取引先との取引情報」(9.4%と)いった情報も私用スマートフォンに入っていることが分かった。

調査は、2013年2月22日~2月26日の5日間、私用スマートフォン業務利用者446人と私用スマートフォン業務未利用者112人を対象に実施した。