リクルートキャリアが運営する「就職ジャーナル」は、就職活動に関する調査を発表した。
それによると、2011年12月以降、就職活動にかかった交通費の平均額は5万3448円だった。内訳を見ると全体の約3割は1万円以下と答えた一方で、10万円を超える就活生も1割ほどいた。
学生の居住地域別に見ると、首都圏は平均3万8291円、関西圏は平均5万6120円、東海圏が平均4万1071円で、これら三大都市圏の平均は4万3497円なのに対し、他の地域の平均は7万8385円と負担が重くなっている。
就職活動にかかった他の費用は、「飲食費」の平均額が1万5364円だった。「スーツ代」「靴代」「バッグ代」「シャツ代」「ネクタイ代」は、もともと持っていて買わずに済んだり、私服など手持ちのもので対応できたなどの理由で「0円」と答えた学生を除き、何らかの出費があった学生のみで平均額を算出したところ、「スーツ代」の平均額は男子学生が3万5703円、女子学生が2万9627円だった。
就活費用の節約術として、「新幹線やJRを長距離使う時は、必ず学割を利用して交通費を抑えた」「お昼過ぎの説明会などにはおにぎりを持って行き、近くの公園のベンチで食べたり、その前に学校に寄ってお弁当を食べたりした」「証明写真は、写真館で撮ってもらったときの画像データを編集して自宅のプリンターで印刷した」といった声が寄せられ、主に交通費や飲食費を節約しながら、他の出費も抑えようと工夫を重ねている様子が見られた。
調査は、2012年10月6日〜10月7日の間、就活を経験した大学4年生・大学院2年生933人を対象に実施した。