高校生の約6割が進路に不安、理由トップは「仕事に就けるか心配」


リクルートは、高校生の将来イメージや進路選択に対する価値意識調査を実施し、その結果を発表した。

自分自身の将来イメージについて尋ねたところ、「明るい」と感じている高校生は55.4%で、「明るくない」と回答したのは44.6%だった。

明るいと感じる理由は、「自分の努力で明るくしたい」「将来の夢がある」などが挙げられた。一方、明るくないと感じる理由は、「就職への不安」「将来の夢がないこと」などが目立った。

また、自分の進路について考える時の気持ちは、「不安」が59.8%、「楽しい」が37.9%だった。男女別にみると、「不安」と答えた男子は54.9%、女子は63.3%で、女子のほうが不安を感じていることが分かった。

不安に感じる理由は、「仕事に就くことができるかどうか心配だから」が76.9%で最も多く、「社会・経済情勢が不安定だから」「社会での人間関係が難しそうだから」が同率で43.5%、「社会人になる自信がないから」が37.5%、「就職してもいつ解雇されるか分からないから」が24.0%と続いた。

また、楽しいと感じる理由は、「新しいことをたくさん経験できそうだから」が73.8%でトップ。次いで、「自分の可能性の広がりを感じられるから」が58.9%、「たくさんの人との出会いが待っていそうだから」が58.5%、「仕事を通して学べることが多そうだから」が38.7%、「自分で収入を得られるようになるから」が32.6%だった。

調査は、2012年4月13日〜4月20日の間、2012年3月時点の高校生を対象に実施した。有効回答数は1239件。