「定年まで働きたい」新入社員が34.3%で過去最高を記録


日本生産性本部と日本経済青年協議会が実施した新入社員の意識調査の結果によると、「定年まで働きたい」と回答した新入社員は34.3%で過去最高を記録した。

新入社員に「この会社でずっと働きたいと思いますか」と聞いたところ、「定年まで働きたい」と回答したのは34.3%で過去最高を記録した。超氷河期と言われた2000年前後は、「状況次第でかわる」が「定年まで働きたい」 を大きく上回っていたが、その後は「定年まで」が増加する一方、「状況次第でかわる」が減少傾向にある。

また、「会社を選ぶとき、あなたはどういう要因をもっとも重視しましたか」と尋ねたところ、「自分の能力、個性が活かせるから」が37.0%で最も多く、「仕事がおもしろいから」が22.5%、「技術が覚えられるから」が10.6%で上位を占めた。

このような個人の能力や興味に関する項目に比べると、勤務先の企業に関連する項目は「経営者に魅力を感じて」が5.3%、「一流会社だから」が3.9%、「福利厚生施設が充実しているから」が1.8%など軒並み10%以下だった。

「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問に対しては、「デートをやめて仕事をする」が85.6%、「ことわってデートをする」が14.2%となり、プライベートな生活よりも仕事を優先する意向が伺えた。男女別では「デートをやめて仕事をする」という回答は、男性82.4%に対して女性89.8%と女性のほうが上回っている。経年変化を見ると、仕事優先の回答が増加し、プライベート優先の回答が減少する傾向にある。

調査は、2012年3月12日〜4月30日の間、新社会人研修村に参加した企業の新入社員を対象に実施した。有効回答数は2036件。