なぜ大卒者の3割が3年以内に離職するのか?モチベーションの高い社員と低い社員の決定的な違い


人事コンサルティング会社のJTBモチベーションズは、「入社3年の離職危機」に関する調査の結果を発表した。

同調査は、「大学新卒者の3割が3年以内に離職する」という内閣府の推計に着目して実施したもの。入社4年目に入った社員のうち、仕事に対するモチベーションが高い男女206人、モチベーションが低い男女206人に対し、受講した新入社員研修、現在の仕事環境、会社に求める施策などを尋ねた。

モチベーションが高い社員にその理由を聞いたところ、「仕事を通じて成長しているという実感があるから」が38%、「職場の人間関係がいいから」が36%だった。男女別に見ると、男性はトップが「仕事を通じて成長しているという実感があるから」で41%、女性は「職場の人間関係がいいから」で44%だった。

モチベーションが高い社員は、「社内に尊敬できる社員がいる」が76%、「自分に合った仕事ができている」が71%と、仕事に対して満足している人が7割を超えている。このことから、「内発的なモチベーション」が高いモチベーションを保つ原動力となっていることが分かった。

モチベーションが低い社員に理由を聞いたところ、「給与やボーナスへの不満」が47%で最も多かった。モチベーションの高い社員と違って、自分の成長や適職感を感じないために外的な要因に関心が向き、不満を感じてモチベーションが低下するという「外発的な負のサイクル」に陥っているといるという。

調査は、2012年6月1日〜6月3日の間、全国の25歳〜30歳の新卒入社4年目の男女を対象に実施した。有効回答数は412件。