いまどきの転職事情、24〜26歳で転職を考える人が3割


インテリジェンスが実施した転職に関する調査によると、転職を考え始める年齢は20代が7割弱で、その中でも24〜26歳が3割以上を占めることが分かった。

男女別に最も割合が多い年齢を見ると、男性は「26歳」で10.2%、女性は「24歳」と「25歳」が同率15.1%だった。女性は20代の転職希望者が占める割合が85.3%であるのに対し、男性は60.4%であることから、女性のほうが早い段階で転職を考える傾向が見られた。

職種別では、「販売・サービス系」と「事務アシスタント系」のトップは24歳で、他の職種に比べ転職を考える時期が早いことが分かった。一方、「モノづくり系エンジニア」は28歳と遅い傾向があった。

全体的に、「モノづくり系エンジニア」「IT系エンジニア」「メディカル系技術職」などの技術系職種は25~29歳、「販売/サービス系」「事務アシスタント系」「営業系」など非技術系職種は23~27歳の割合が高かった。

同社によると、「販売/サービス系」や「営業系」などは入社1~2年目から大きな裁量を任されるケースが多い一方、技術系職種は専門領域の知識やスキルを段階的に習得するため、職種によって転職を考える年齢に差があるという。また、技術系職種は大学で身に付けた知識や資格を活かせる仕事に就くケースが多いため、雇用のミスマッチが起こりにくく、入社1~2年目で転職する人は少ないと分析している。

調査は、2011年4月~2012年3月の期間に、転職回数0回の大卒以上の男女を対象に実施した。サンプル数は約5万件。