今年の女性新入社員、「管理職になりたい」が約3割で過去最高


産業能率大学がまとめた「2012年度新入社員の会社生活調査」の結果によると、今年の新入社員は男女とも管理職志向が強まっていることが明らかになった。

新入社員に将来の進路を尋ねたところ、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という管理職志向が48.1%で、前年度と同率で過去最高となった。一方、専門職志向の「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果をあげる」は41.7%で、過去最低の割合だった。

男女別に管理職志向の割合を10年前の2002年度と比較すると、男性は27.3%から56.8%、女性は13.1%から28.7%と2倍以上に増加している。特に、今年度の女性新入社員の管理職志向は過去最高で、3割弱に達した。

また、最終的に目標とする役職・地位を聞いたところ、「地位には関心がない」を除くと「部長クラス」が最も多く22.9%で、初めて2割を超えた。昨年と比較すると、「部長」が3.8ポイント増加した一方、「社長」「役員」はそれぞれ3.1ポイント減少した。

調査は、2012年3月28日〜4月11日の間、同学が開催する「新入社員研修セミナー」の参加企業の新入社員のうち150社550人を対象に実施した。有効回答数は514人(男性356人・女性158人)。