2013年卒採用、「減らす」が3年連続の減少で緩やかな回復傾向


マイナビは3日、2013年卒企業新卒採用予定調査の結果を発表した。

それによると、採用予定者数を「減らす」 「採用なし」と回答した企業が全てのカテゴリで減少しており、特に「減らす」は、どのカテゴリにおいても10年卒から3年連続で減少していることから、緩やかではあるが雇用意欲が年々回復していることが明らかになった。また、「前年並み」が、文系大学で56.1%、理系大学で58.7%と5割を超え、文系大学院で40.7%、理系大学院で46.9%と約4割が前年並みの採用数を維持すると答えた。



企業が新卒採用を行う理由について複数回答で尋ねたところ、1位が「組織の存続と強化(活性化)」が前年比2.2ポイント増の72.8%、次いで「年齢など人員構成の適正化」が1.1ポイント減の60.6%、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が1.0ポイント減の58.3%だった。他には、「経営状態の好転・既存事業の拡大」が前年比1.0ポイント増の24.1%となり、3年連続で増加した。

13年卒の採用環境の見通しについては、「前年並み」が文系で前年比16.7ポイント減の50.8%、理系で17.8ポイント減の47.8%と大幅に減少した。その一方、「厳しくなる(非常に厳しくなる+厳しくなる)」が増加に転じ、文系は前年比19.1ポイント増の45.3%、理系は前年比 18.9ポイント増の49.0%と共に増加した。

厳しくなると考える理由を複数回答で聞いたところ、「応募学生の質の低下」が48.9%で最も多かった。前年比の増減が目立ったのは、「エントリー数の不足」が前年比20.3ポイント増の47.1%、「セミナー動員数の不足」が前年比11.8ポイント増の28.5%だった。

この調査は、2012年2月3日〜3月8日の間、新卒採用実績のある国内企業7994社を対象に行ったもの。有効回答数は1558件。