高校生の進路、保護者の一番の関心事は「進学費用」




リクルートと全国高等学校PTA連合会は共同で、全国の高校2年生と保護者に対し、進路に関するアンケート調査を実施しました。

保護者に子どもの進学にあたって重視する情報を尋ねたところ、1位が「進学費用」、2位が「将来の職業との関連」、3位が「入試制度」でした。2009年に同様の調査を行った際、入試制度に最も関心があるという結果であったことから、長引く景気低迷や就職氷河期により入試制度への関心が薄れ、進学費用や卒業後の進路への関心が強まったと言えるでしょう。

また、進学に関する価値観について調査したところ、高校生の92.9%が「自分のやりたいことができる学校に進学したい」、保護者の93.4%が「本人の個性や能力が生かせる学校に進学してほしい」と答えました。

高校生に対して進路を考える時にどんな気持ちになるか尋ねたところ、47.6%が「自分がどうなるのか不安」と回答した一方で、27.2%が「自分の可能性が広がるようで楽しい」と答えました。このことから、約半数の高校生が将来に対し不安を持っていると言えます。ただし、保護者とよく話をしている高校生ほど「自分の可能性が広がるようで楽しい」と答えた傾向があり、子どもが進路を考える上で日頃の保護者とのコミュニケーションが重要であることが分かりました。