日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012」発表!



『日経WOMAN』が主催する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012」の表彰式が12月6日(火)、青山ダイヤモンドホールで行われました。ウーマン・オブ・ザ・イヤーはその年に各界でもっとも活躍した働く女性に贈る賞で、リーダー部門、ヒットメーカー部門、キャリアクリエイト部門の各部門で3名を選出、そしてその中から大賞・準大賞が選ばれました。

大賞を受賞したのは、日本看護協会 看護研修学校 認定看護士教育課程 救急看護学科 主任教員の石井美恵子さん。東大震災の被災地への看護士派遣を取り仕切った災害のエキスパートです。災害看護のエキスパートとしてのキャリアや活動実績、それらの経験を生かすべき望んだ東日本大震災の被災地支援で発揮したリーダーシップとその成果、さらに後進育成に向けた熱心な取り組みが高く評価されました。

《石井美恵子さんの受賞理由》
・東日本大震災の被災地位への看護派遣を取り仕切り、のべ3770人の災害看護を実現したリーダーシップ
・中国・四川大地震の支援では現地での活動をリードし、中国からも高い評価を得るなど国際支援における日本のプレゼンス強化に貢献。
・臨床、理論、現場という多角的なアプローチで災害看護の専門性を磨き、後進育成に当たる


準大賞はgoen゜主宰 コミュニケーションディレクター アートディレクターの森本千絵さんと特定非営利活動法人 日本紛争予防センター事務局長の瀬谷ルミ子さんの2名が受賞しました。

森本千絵さんは東日本大震災後に放映され、大きな反響を呼んだサントリーの企業CM「歌のリレー」にアートディレクターとして参加しました。 震災後のCM界で圧倒的な存在感を示し、2011年のADC賞グランプリを受賞しています。

《森本千絵さんの受賞理由》
・アートディレクターを務めたサントリーの企業CM「歌のリレー」が、震災後のCM界で圧倒的な存在感を示した。
・震災を受け、再度「IDEA FOR LIFE」を立ち上げ、「Pray for Japan」のロゴなどを無料配信した新規性


瀬谷ルミ子さんは、紛争終了後に軍部を解体し、武器を回収し、兵士を社会復帰させる武装解除という取り組みをしています。世界でも数少ない武装解除の専門家として世界中で活躍し、シエラレオネ、アフガニスタンと言った国々で武装解除に取り組み、治安安定に貢献してきました。

《瀬谷ルミ子さんの受賞理由》
・ニーズはあるが担い手の少ない分野に活路を見いだし、様々な組織で専門性を磨いた戦略性
・NGOスタッフ、国連職員、外務省職員と立場を変えながらも実績を挙げ続けた


本年度の総括によると、2011年は、自らの強い信念と使命感のもと、持てる力や経験を惜しみなく社会のために発揮し、大きな成果を生み出すーそんな女性たちの活躍が目立つ年でした。男女雇用機会均等法施行から25年を迎え、建設や食品メーカーなど、男性社会と言われる業界で実績を積み上げ、組織において 確かな評価とポジションを得てきた女性リーダーも登場し、日本企業における女性の活躍が、新たなステージに入ったことを印象付けました。