アサヒ、マレーシアで「スーパードライ」を現地生産 カールスバーグに委託


アサヒグループホールディングスは13日、マレーシアで「アサヒスーパードライ」 の現地生産を開始すると発表した。傘下のアサヒビールがマレーシアの大手ビールメーカーであるカールスバーグ・マレーシアに「スーパードライ」の生産、販売、マーケティングを委託するライセンス契約を締結した。

アサヒグループは、2010年7月からカールスバーグ・マレーシアの子会社であるLUEN HENG(ルエン ヘン) F&B SDN.BHD.の販売網を活用し、マレーシアの業務用・家庭用市場で「スーパードライ」を販売してきた。2011年12月からは現地で製造した「スーパードライ」を発売し、マレーシアのプレミアムビール市場におけるブランド浸透を図る。

アサヒグループによると、マレーシアのビール市場は2005年以降、年率2~3%で成長しており、その中で約10%を占めるプレミアムビール市場は現在も2ケタ成長を続けているという。今後も富裕層を中心に消費の拡大が予想されるため、樽詰め製品を業務用市場における戦略商材として投入する。

アサヒグループは2015年までの長期ビジョンとして、2~2.5兆円の売上高と海外事業の売上構成比を20~30%程度に引き上げることを目標としている。「スーパードライ」の海外での生産は、今回のマレーシアで7カ国目となり、今後も各国のパートナー企業と連携したマーケティングに注力することで、世界各国における「スーパードライ」のプレゼンス拡大を目指す。